つみ木遊びからロボット作りへ
子どもとつみ木遊び
小さな子が、つみ木を使っているのをみると、ほのぼのとした気持ちになります。
ひとつのつみ木を、手にとっては、なめまわすように、色や形を確かめたり、落としたり、なげたり、またとっては、重ねてみたりと一人遊びをしたり、若いおとうさんといっしょに笑い転げています。飽きることなく、永遠に遊んでいるようにも見えます。
少し大きくなると、つみ木を重ねたり、組み合わせたりして、何やら、たてものや塔らしきものを作ってはこわし、壊しては作って、何かを表現しようとしています。
こうして、自分の手で、何かを作るということは、たくさんの学びを複合的に行っているように思います。創造力・想像力、集中力、表現力、空間認知力、デザイン力等々、もっともっと大切なこと、仕上げる、やり遂げる、そういうものも自然に身につけるようです。
子育て中に、テレビやビデオでアニメや歌番組を見せていると、静かに集中してくれていて、家事の間とても「楽」、そのうち、ダンスや歌も覚えて情操教育にも、などと思いますが、これは親御さんの手抜きとは言いすぎですが、少し心配です。
つみ木からブロック遊び
学校に上がる前の頃、子どもは外で遊ぶことが大切ですが、ブロックを遊びの中に取り入れることは面白いことだと思います。
おもちゃさんで、出来上がったものを買ってあげて与えるよりも、作る手間はかかりますが、パズルなんかと同じで、作り上げたときの達成感は、次のチャレンジ魂に火をつけること間違いないのでは。はじめは、家やゲート、たてものを。車などの乗り物、そして動物などを、設計図があればそれをヒントに作っていくでしょう。この時、親御さんは、見守るだけが大切です! 自分が夢中になってしまい、できあがったものをお子さんに渡してあげても、あまり意味はありませんから。
作る楽しみを身につけると、いろいろなものを作ることに、抵抗なく、すぐに諦めることも少なく、試行錯誤を繰り返しながら、成長していくものです。まさにこうした力が、“生きる力”となっていくのだと思います。なんでもかんでも、うまくいかないと、親御さんや大人に頼ってしまっていると、自立からはほど遠い状態で、口だけは達者な、イヤナヤツになってしまうかも。
動いた時の「笑顔マックス」
「せんせい、動かない」と駆け寄ってきます。可愛いです。
「せんせい、いないよ。どこまでやったの?」と、少し意地悪かもしれませんが、突き放します。
「スイッチ入れたけど、ダメだった。」→ 電池の入れ方、向きはどうか。電池の力が弱っていないか。コードはつながっていないか。
「少し動いたけど、そのあと動かない。」→ どこかぶつかっていないか。ギアのかみ合わせがどうか。
大人がやってあげれば、すぐに直せるかもしれませんが、一つ一つ手順をふんで、年中さんの子にもやってもらいます。身につくまでは繰り返していきます。そのうち、このあたりのことは、当たり前に自分で確認して、やるようになってくれます。
試行錯誤させながら、動いた時の子どもの笑顔は、ベストショットです。
新しい“ならいごと”として
ヒューマンアカデミーロボット教室の入口には、幼稚園の年中さんのクラスがあります。 プライマリーコース
「自分の手で動くロボットを作り上げる喜びを体感させて、パーツをかぞえたり、パーツの名前を覚えたりしながら、小学校での学びの基礎となる、数える力、読む力を育みます」
子どもたちの「新しいならいごと」として、10年あまり。ようやく、“ロボット教室”が、世の中に認知されはじめてきた感があります。
まだまだ、ロボット教室のワールドは広がっていきます。たくさんの子どもたちに夢と希望を与えると思います。