学びの「いろは」 「い」家庭で書く勉強法
皆さん、こんにちは。
勉強に手遅れはない、その気になれば今日からだって
と、思うことはたくさんあります。でも、子ども達にとっては
大変なことに変わりはありません。
私が、塾の先生を初めてから、十数年が過ぎました。
先生になりたての頃は、「頑張ればなんとかなる」と思いつつ、先輩でもある
お父さんやお母さん方を前にして、お子さんの勉強法を、してもらいたいことを
話すために参考にさせていただいたのは、
岸本裕史さんの「見える学力 見えない学力」という本でした。
少し前に、蔭山英男さんの100マス計算が人気になりましたが、その蔭山さんの
師匠にあたる人が、岸本さんと言えると思います。
さて、最近は、「塾はいらない。家庭でできるタブレット勉強法」で、安さを
売りにしている教材の販売をされているCMが見られます。
塾業界に身を置いてから、ずっと、塾は、いろいろなところからたたかれてきましたので
慣れっこですが、Win-Winの関係で、お子さんの学力を伸ばす方法を考えてもらいたいです。
岸本先生は、「学年×10分」の家庭勉強 を唱えられています。
小学1年生なら10分、6年生になると60分というわけです。
そこで、何をするかが課題です。
プログラミングだ、AI だと言われますが
まず第一に必要なことは、「書く勉強」になると思います。
1 日記を書く
2 教科書を写して書く
3 漢字を書く
の3点を毎日継続して行うことが、学習習慣をつける最大のポイントになります。
日記を書く
その日あったことで、楽しかったことを一行でもよいから書く。
ひらがなだけでも良し。お子さんと、話しながらも。
あるいは、一言コメントを残してあげる、忙しいご父兄でも、寝る前に、お願いします。
教科書を写す
国語の教科書の音読は、よくやります。書く作業は、面倒くさいですが、大きくなる時に
きっと有効な学習だったと、感じるときがきます。
丁寧な字で、正確に写すことが大切です。
漢字を書く
テスト前に慌ててたくさんの漢字練習をするよりは、毎日、習った2~3個の漢字を少し
ずつ練習することが、漢字に興味関心が湧く特効薬になると思います。
6年生になるお子さんが、漢字検定準2級に合格されました。高校卒業程度になりますが。
小学校1年の時に10級を受検されてから、自発的に取り組んでこられました。
公開会場にいって、自分よりも大きな学年、中高生、大人に混じって受けることが楽しく
また、いろいろな会場(大学を選んで)に行けることが、楽しかったそうです。
パソコンやスマホが主流で、漢字なんてと思うのは、大人の考えで、子ども達には
漢字をしっかりと、学んでもらいたいです。
それより先にやることがもう一つあります。
正しい書き方の「カタカナ」を書けるようにすることです。
カタカナは、漢字の部分から成り立ちましたが、カタカナを上手に書けるお子さんは
漢字の得意な子になるようです。
「シ」と「ツ」、「ン」と「ソ」、「ニ」と「ミ」など、書き順、方向など
気を付けて練習してもらえると、学力がアップしていきそうです。
今回から、しばらく、小学生からの勉強法を特集していきます。