学びの「いろは」 「に」家庭で書く勉強法

昔、昔のことを思い出します。

友達と遊ぶ約束をしました。その日は、雨だったので、友達の家で遊ぶことになりました。学校がちょうど中間点でした。その友達の家は、学校を挟んで、正反対の所にありました。互いに15分ほどの距離ですから、およそ30分かかります。遊ぶ時間がもったいないので、家にカバンを置くと、大急ぎで出かけました。

友達の家に着くと、他の友達も来ていて、遊び始めていました。と、ところがです。本人は、なんと勉強しているのです。

漢字の勉強です。

聞いたところ、「毎日、漢字の練習をしてから遊ぶ」という約束をしている。とのことでした。

その彼は、クラスでは、勉強も運動も、一番でした。

影の努力と言うと、大げさですが、非常に驚いたことだけは覚えています。

「帰ってから、自分はやろう」と、その時は思ったはずですが、帰ってからやったかどうかは覚えていません。

長々と昔の話をしてしまいましたが、漢字が得意な子と、そうでない子の違いは何かあるのでしょうか。

 

漢字を覚えられる子とそうでない子の違いとは

 

漢字が苦手な子は、お子さんの生育過程や環境の中で、漢字というパターン情報がどれだけ多く提供されているかどうかによるところが大きく左右してきます。

見直していただきたいのが、ご家庭内の活字文化の占める割合です。

 

1 会話がカタコト的になってしまう。

2 テレビに終始している。(スマホに依存するのも同じです)

 

この2つは、極力減らすこと。特に、小学生の早い段階では、注意してください。

 

漢字の練習は、スパルタではなくても、お子さんが嫌がっても、漢字と向き合わせ、書き直させて、家でやる。来る日も来る日も休みなく漢字とつき合わせることが、漢字の落ちこぼれにならない、最高の学習法です。

 

漢字は、たくさん書けばいい?

というわけではありませんが、漢字を書く勉強と共に、「本を読む」という学習もさせることが肝心でしょう。

 

本をたくさん読む子は、自然に、漢字を書けるようになります。時々、わからない漢字があったらメモをしながら、後で確認するなどしていくと勉強に広がりも出てきます。

同じ本を、何回読んでもいいです。

中学受験をしたお子さんの中で、国語の点数が、いつも満点近くとる子がいましたが、その子の愛読書は、「ハリポタ」でした。聞くとシリーズのすべてを10回近くは読んでいた。内容は、ほとんど記憶しているのですが、そうでない部分も含めて読み込んでいました。

 

本には、読み仮名=ルビがふられていることも多いので、新しく知ることも多いとは思います。マンガは、どうかと聞かれれば、悪いとは言いませんが、文字が多いマンガであれば、眺めるではなく、文字を読むからいいと思います。

 

本は、図書館などから借りてくるのがいい。知の財産になるから、買ってあげるのはいいですが、たくさん読む子は、年間に100冊は超えるほど読みます。1週間に1度、お子さんと一緒に、近くの図書館に行く、子どもだけで行っても、とても良い経験になります。移動図書館という素敵なサービスもありますので、利用する価値は多いです。最近は、1回に借りられる冊数も多いので、シリーズでまとめて読むこともできそうですね。

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